やまが de さくら日記

山鹿でくらす日々の記録です

72号 好きな作家

好きな作家を3人挙げなさいー

と言われたら、なんと答えようか

考えてみる。

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 そうすると、やっぱりこの3人になるかな。

この3人の作品は、繰り返し読んでしまう中毒性がある。

芥川龍之介は、これは100年後に読んでも面白いんじゃないかな。

文体も美しいし、主題の妙に長けていますよね。日本文学にある

じめじめっとした湿気も、あまりない。旅のお伴には必ずと

いっていい程、写真の「芥川龍之介」(文春文庫)です。f:id:kshoko:20140123080413j:plain

そして向田邦子さん。東北の震災で、改めて向田作品を

読む人が増えたそうですね。私はエッセイが大好きで、

そればかり読んでいたのですが、最近『寺内貫太郎一家

を読んで、創作も面白いんだ!ということに今頃になって

気づきました。次は『あ・うん』を読んでみようかな。

 

そして最後は、宮部みゆきさん。私は江戸ものが一番好き。

どの登場人物にも愛着が持てるし、心の機微にふれるものが多い。

江戸ものは、性善説をベースに書いているような気がします。

一方、現代ものでは『火車』が社会のテーマを描いてダントツ1位

長い長い殺人』はストーリーの組立てが、最高に面白いけど

それ以外はパス。本当に悪い人や、人が無残に死んでしまう設定は

どうしても好きになれなくて、一度読んだきりになってしまいました。

SFも読みません。

 

こう書くと、かなり偏った読書ですね。

でも読むものは変化していくから、

次どんな世界にはまるかも楽しみ♬

自分のペースで世界が広がり、深まって

いくのが本の醍醐味ですよね。